金沢周辺で評判のいいクリニックの選び方を教えます
金沢周辺で評判のいいクリニックの選び方を教えます
金沢周辺で評判のいいクリニックの選び方を教えます
公開日:|更新日:
金沢近郊で、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が在籍している美容皮膚科クリニックを調査しました!
今回は、シミ治療のフォトフェイシャルが安い3院をご紹介します。
※右にスクロールできます※
フォトフェイシャル
全顔/1回
初回11,000円
(2回目以降は27,500円)
フォトフェイシャル
全顔/5回
99,000円
シミ治療のメニュー※
フォトフェイシャル/IPL治療
レーザー治療
レーザートーニング
イオン導入
メソナJ導入
ピーリング
内服薬
外用薬
フォトフェイシャル
全顔/1回
22,000円
フォトフェイシャル
全顔/5回
記載なし
シミ治療のメニュー※
フォトフェイシャル/IPL治療
レーザー治療
ピーリング
イオン導入
外用薬
フォトフェイシャル
全顔/1回
33,000円
フォトフェイシャル
全顔/5回
120,000円
シミ治療のメニュー※
フォトフェイシャル/IPL治療
レーザー治療
ピーリング
イオン導入
外用薬
▼調査範囲および対象
公益社団法人 日本皮膚科学会に「専門医」と明記されている医師を抽出(2024年3月29日確認時点)。
金沢近郊(金沢市/かほく市/白山市/野々市市/津幡町/内灘町)を対象としてヒットした60名の勤務先から、診療を行っている47院が見つかりました。
47院のうち「美容皮膚科」を診療科目として標榜していたクリニック8院が今回の調査対象です。
▼3選の選定基準
公式HPでシミ治療の料金が確認できた5院のうち、実施しているシミ治療で最も多かったのが「フォトフェイシャル」でした。
フォトフェイシャルの「施術1回」の料金が安い美容皮膚科を3院選出しました。掲載している料金はすべて税込みです。(料金調査日:2024年5月15日)
※シミ治療メニューについて:2024年6月11日の追加調査時点での情報です。
どんなにクリニックのインテリアやホームページの体裁が整っていても、実際に施術する医師の実績や技術を必ず確認するようにしましょう。
医師の経歴や所属学会、資格などのプロフィールは、大抵はクリニックの公式HPに記載されています。そこには医師としての経歴と職歴、所属学会(例:日本美容外科学会など)、その学会での資格(例:専門医や指導医)などが記載されているので確認してください。また、実際に施術を受けた口コミを確認するのもひとつの方法です。
美容のためのシミ治療は、自由診療のためクリニック毎に料金体系が異なります。
例えば、レーザー治療や光治療では頬や顔全体といった部位ごとや照射数、面積などで価格表示されています。中には料金設定がわかりにくいクリニックもあるため、初回の相談時に全てにかかる費用をしっかりと確認し、追加料金など曖昧な点がないかをチェックしたうえで決めてください。
もちろん相場よりも安いからといって、そのクリニックのクオリティが悪いとは一概に言えません。しかし「経験が浅い医師がトレーニングとして施術している」「マシンのショット数が少ない」といった可能性もあるため、事前に施術する医師やショット数、治療内容の条件を確認しておきましょう。
シミ治療の場合、一度の施術で終わらず数回の通院になるケースがほとんどです。そのため、通院が億劫にならないように自宅周辺や通勤途中など通いやすいクリニックを選ぶことも大切です。
以上、3つのポイントを踏まえて総合的に決めてください。
金沢でおすすめの美容皮膚科3院「とりい皮膚科クリニック」「石倉クリニック」「タケダスキンクリニック」のシミ治療や料金をさらに詳しくまとめました。
画像引用元:とりい皮膚科クリニック
(https://www.toriiclinic.com/)
診療時間 9:00〜12:00/14:30〜18:00
休診日 木曜午後・土曜午後・日曜・祝日
駐車場数 30台
所在地 石川県野々市市白山町6-17
アクセス 【バス】北鉄バス「消防署前」下車後、徒歩3分
野々市のっティ中央ルート(赤いのっティ)19番「菅原町」下車後、徒歩3分
野々市のっティ西部ルート(青色のっティ)4番「野々市消防署」下車後、徒歩3分
【電車】北陸鉄道(石川線)「馬替駅」下車後、徒歩12分
電話番号 076-294-7881
良心的な治療メニューでありながら、効果の高い治療を実現
医学的根拠のあるシミ治療だけを行なっている、とりい皮膚科クリニック。フォトフェイシャル以外にも、レーザー治療やレーザートーニングなど豊富なメニューをそろえています。
看板メニューであるフォトフェイシャルは、初回11,000円で受けられるのでぜひチェックしてみてください。
とりい皮膚科クリニックのおすすめのシミ治療メニュー
フォトフェイシャル | 全顔1回:初回11,000円(2回目以降は27,500円) 全顔5回:99,000円 |
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レーザートーニング | 全顔1回:初回11,000円(2回目以降は27,500円) 全顔5回:99,000円 |
ピコトーニング | 全顔1回:27,500円 全顔5回:99,000円 |
ピコレーザー(ピコスポット) | 1mmまで:3,300円 3mmまで:9,900円 10mmまで:22,000円 15mmまで:33,000円 20mmまで:44,000円 |
QスイッチYAGレーザー | 1mmまで:3,300円 3mmまで:9,900円 10mmまで:22,000円 15mmまで:33,000円 20mmまで:44,000円 |
石倉クリニック
(https://www.ishikura-c.jp/)
診療時間 平日8:30〜12:30/15:00~18:30
※水・木曜午後は診療なし
休診日 日曜・祝日・お盆・年末年始
駐車場数 20台
所在地 川県河北郡津幡町北中条6丁目73番地
アクセス 【電車の場合】津幡駅から徒歩5分
【車の場合】津幡バイパス南中条ICより、車で約3分
電話番号 076-289-7767
皮膚外科・形成外科を得意とするクリニック
皮膚外科・形成外科を専門とする医師が在籍しており、ケガや手術にも対応しています。しみ・シワの治療をはじめ、二重整形まで手広く行っているのが特徴です。
石倉クリニックのおすすめのシミ治療メニュー
フォトフェイシャル | 10ショットまで:5,500円 10ショット以上:1ショットあたり440円 全顔1回:22,000円 |
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QスイッチYAGレーザー | 10ショットまで:7,700円 10ショット以上:1ショットあたり660円 |
レーザートーニング | 〜3cm2(⼩指先):3,300円 〜20cm2(⽚頬上側) :5,500円 〜40cm2(両頬上側) :8,800円 〜100cm2(両頬全体):11,000円 全顔1回:19,800円 |
ピーリング | グリコール酸:5,500円 サリチル酸:7,700円 上背部:8,800円 |
イオン導⼊ | ビタミンC:2,750円 上背部5,500円 |
画像引用元:タケダスキンクリニック
(http://www.takeda-skin-clinic.com/index.html)
診療時間 9:00〜13:00/14:30〜18:00
※土曜日は9:00~16:00
休診日 日曜・祝祭日・年末年始
駐車場数 50台
所在地 石川県金沢市入江1-130
アクセス 【バス】金沢駅東口51番からみどり行きに乗車。新神田で降車、徒歩約10分
【自動車】新神田交差点を大豆田大橋方面に進み、新神田二丁目の交差点を左折してすぐ。
金沢駅西口からタクシーで約5分、金沢西インターから約15分
電話番号 076-272-8561
豊富な治療メニューとIPL治療で患者のお悩みを解決
フォトフェイシャルやレーザー、注射・点滴など、幅広い治療を用意しているタケダスキンクリニック。フォトフェイシャルではIPL治療器を使って、シミや赤ら顔などの肌トラブルにアプローチして解決へと導きます。
タケダスキンクリニックのおすすめのシミ治療メニュー
フォトフェイシャル(IPL治療) | 全顔1回:33,000円 全顔5回:120,000円 両頬1回22,000円 両頬5回88,000円 額1回5,500円 鼻・鼻下・顎:1回3,300円 1ショット(約1cm × 3cm):1,100円 10ショット以上:1ショットあたり880円 |
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イオン導入 | ニキビコース60分:1回7,480円/5回29,920円 ニキビ痕コース90分:1回16,500円/5回66,000円 角質除去コース90分:1回13,200円/5回52,800円 しみ・くすみコース90分:1回16,500円/5回66,000円 しわコース90分:1回16,500円/5回66,000円 |
ウーバーピール | 全顔1回:22,000円 全顔5回:88,000円 ※オプションあり |
レチノールピール | 全顔:16,500円 首: 11,000円 |
金沢近郊で「美容皮膚科」を診療科目として標榜している8院のうち、既に紹介している「とりい皮膚科クリニック」「石倉クリニック」「タケダスキンクリニック」を除く5院を紹介します。(調査日:2024年5月15日)
画像引用元:皮フ科西尾クリニック(https://www.nisioclinic.jp/)
診療時間 平日 9:00~12:30/14:30~18 :00
休診日 木曜午後・土曜午後・日曜・祝祭日
所在地 石川県金沢市木越町チ80-5
アクセス 県道200号線(向栗崎安江町線)の「木越西」信号を東方向へ曲がる。約300m進み、左手にあるモスグリーンの建物
駐車場数 25台
電話番号 076-238-2402
公式HPでは、皮フ科西尾クリニックのシミ治療はフォトフェイシャル(IPL治療)のみとなっています。1照射の範囲は「15mm×35mm」 または「15mm×8mm」で、1回の施術時間は約10分。1~2カ月おきに数回の治療が必要です。
フォトフェイシャル(IPL治療) | 1射1,000円(顔全体20,000円~30,000円) ※税不明 |
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(前略)先生は優しく、丁寧に説明もしてくださり、安心してお任せできました。スタッフの方々も親切で優しい方ばかりで、多くの方が通院されるのも納得できました。(後略)
引用元:Caloo(カルー)
(https://caloo.jp/hospitals/detail/2175120056/reviews)
画像引用元:松井皮膚科クリニック(http://www.matsui-hifuka.org/)
診療時間 9:00~12:00、14:00~18:00
水曜は手術日のため外来診療はなし
休診日 水曜午後・金曜・日曜・祝祭日
所在地 石川県金沢市寺地1丁目20番18号
アクセス 南大通り(国道157号線)「伏見台一丁目信号」を東方面に曲がり、1つめの信号「寺地町」の手前左側にあり
駐車場(台数) 9台
電話番号 076-226-1241
松井皮膚科クリニックでは、シミに対する治療は美白成分を直接肌に塗布する「ハイドロキノン」でメラニン生成を抑制する方法を採用しています。患者さんによっては、トランサミンとシナール(ビタミンC)という内服を併用するケースもあります。
ハイドロキノン | 料金の記載なし |
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トランサミンとシナール | 料金の記載なし |
受付、看護婦さんはやさしく、良い雰囲気でした。待っている患者さんは多かったですが、思ったより早く呼ばれて、待ち時間は30分くらいだったと思います。
引用元:Caloo(カルー)
(https://caloo.jp/hospitals/detail/2175120395)
画像引用元:なつこクリニック(https://natsukoclinic.com/)
診療時間 9:00~12:30、14:00~18:00
木曜・土曜は9:00~13:00まで
休診日 木曜午後・土曜午後・日曜・祝日
所在地 石川県金沢市近岡町428-1
アクセス JR金沢駅より徒歩15分
【バスの場合】金沢駅西口8番乗り場より、70(粟崎・内灘駅行き)に乗車、近岡バス停下車して徒歩5分
駐車場(台数) 20台
電話番号 076-255-1798
なつこクリニックでは、あらゆるタイプのシミに対して適切な治療ができるよう、レーザーやIPL(光治療)、イオン導入といった複数の美容機器を導入しています。患者さんのほうでも予算や治療期間などを検討して選ぶことができます。
YAGレーザー532nm | 2mmまで3,000円/5mmまで6,000円 7mmまで10,000円/10mmまで 15,000円 |
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ADM治療 | 15,000円~ |
SOLARI(IPL) | 顔全体1回25,000円 |
デュアルピール | 顔全体1回20,000円 / 顔全体5回90,000円 |
ピーリング | 顔全体1回10,000円~ /学割顔全体1回6,000円~ |
エレクトロポレーション | 顔全体1回9,000円 /顔全体10回70,000円 |
イオン導入 | 顔全体1回5,000円 |
※すべて税不明
急遽、電話で問い合わせ後に当日受診しました。それなりに待ちましたが、先生もナースも無愛想でなく、感じが良かったです。電話対応も親切でした。平日でも混雑している感じですが、また受診したいと思えるクリニックさんでした。
引用元:Googleマップ
(https://www.google.com/maps/place/%E3%81%AA%E3%81%A4%E3%81%93%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF/@36.6103885,136.6286428,17z/data=!3m1!5s0x5ff9cd1e1d7c0fbd:0x63ab075c6a96df44!4m8!3m7!1s0x5ff9ccda333883fd:0x5220b140c5d91c48!8m2!3d36.6103885!4d136.6312177!9m1!1b1!16s%2Fg%2F11dfxw74v2?entry=ttu&g_ep=EgoyMDI0MTIxMS4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D)
画像引用元:にじの森皮フ科クリニック(https://nijinomori-hifuka.com/)
診療時間 9:00~13:00、15:30~18:30
土曜午後は14:30~17:00
休診日 水曜・日曜・祝日
所在地 石川県金沢市額新保2丁目256番地
アクセス 北鉄石川線「額住宅前駅」より徒歩6分
駐車場(台数) 18台
電話番号 076-256-2906
にじの森皮フ科クリニックでのシミ治療は、光治療であるIPLや、特殊な電気パルスで有効成分を皮膚の奥まで浸透させるクライオエレクトロポレーションという治療を提供しています。治療費については、診療時に案内しているとのことです。
フォトフェイシャルM22(IPL) | 料金の記載なし |
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クライオエレクトロポレーション(ケアシスS) | 料金の記載なし |
ハイドロキノン・トレチノイン療法 | 料金の記載なし |
綺麗な院内で、待ち時間は長いですが番号票がもらえてネットで確認できるので順番が来るまで外で時間を潰すことができるところが良いです。
引用元:Googleマップ
(https://www.google.com/maps/place/%E3%81%AB%E3%81%98%E3%81%AE%E6%A3%AE%E7%9A%AE%E3%83%95%E7%A7%91%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF/@36.5178162,136.6129266,17z/data=!4m8!3m7!1s0x5ff835e580d14625:0x2aa55c867e57f28d!8m2!3d36.5178162!4d136.6155015!9m1!1b1!16s%2Fg%2F11llg51qhv?entry=ttu&g_ep=EgoyMDI0MTIxMS4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D)
画像引用元:しまだ皮ふ科クリニック(https://shimada-derm.com/)
診療時間 9:00~12:00、14:30~17:30
土曜は12:30まで
休診日 水曜午後・木曜・土曜午後・日曜・祝日
所在地 石川県金沢市大桑2丁目247
アクセス 【バス】金沢駅東口乗り場22番線「大桑住宅」行き乗車し、終点「大桑住宅」下車して徒歩1分
駐車場(台数) 20台
電話番号 076-248-3255
顔全体に520~1100nmの光を照射して治療をするIPLライムライトや、気になるシミにピンポイントで光を照射するアキュチップという光治療があります。他にもサリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリングやイオン導入も提供しています。
ライムライト(IPL) | 料金の記載なし |
---|---|
アキュチップ(光治療器) | 料金の記載なし |
ケミカルピーリング | 料金の記載なし |
イオン導入 | 料金の記載なし |
先生も看護師さんも受付の方もとても優しいです。先生の診察は的確でテキパキして説明も分かりやすい。先生が明るい方なので看護師さん達も楽しそうです。予約システムを利用すれば待ち時間も短縮出来て良いです。
引用元:Googleマップ
(https://www.google.com/maps/place/%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%A0%E7%9A%AE%E3%81%B5%E7%A7%91%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF/@36.535648,136.67186,17z/data=!3m1!4b1!4m6!3m5!1s0x5ff836a09f8f0051:0xb210da54640711f9!8m2!3d36.535648!4d136.6744349!16s%2Fg%2F11fmmdvxf3?entry=ttu&g_ep=EgoyMDI0MTIxMS4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D)
主なシミの種類と対応する治療法を紹介します。シミの種類に適した治療を行うことが改善の早道ですので、どこのクリニックがどのような治療を行っているのか、事前にチェックするために活用してみてください。
※右にスクロールできます※
シミ治療はどシミのタイプや大きさ、深さ、数などに合った治療法が複数あります。こちらでは、主な治療法について紹介していきます。
光治療、あるいはIPL治療とも呼ばれるフォトフェイシャルは、シミやそばかすの原因であるメラニン色素や赤みの原因である色素に対して、IPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれるフラッシュライトを照射する治療法です。
フォトフェイシャルは、トラブルの原因となっている患部にのみ反応するため、それ以外の肌ダメージがなく、美容皮膚科業界では「ゴールドスタンダード」と言われるほど、医師から支持されています。
IPLの機器はいくつもの医療機器メーカーから出ており、波長や照射範囲、機能によって使い分けされています。有名なIPL機器としてはフォトフェイシャルM22、ステラM2、ライムライト、アキュチップ、フォトRF(オーロラ)、ルメッカなどがあります。
治療にかかる期間はシミの範囲や深さなどによって異なります。目安としては3~4週間に1度の照射を4~5回繰り返すため、3ヶ月から5ヶ月ほど要することになります。
ダウンタイムはほとんどないと言われていますが、人によってはヒリヒリした痛みや赤み、腫れが数日間続くこともあります。
フォトフェイシャル後に一時的にシミが濃くなったり、かさぶたができることがあります。これはメラニン色素にダメージを与えて新しい肌へと回復に向かっている兆候ですが、1週間ほど気になる状態が続くでしょう。
レーザー治療は、紫外線によるシミや色素沈着、老人性色素斑などのシミに、レーザー光線を当てることでメラニン色素を破壊する治療方法です。一度のレーザー照射で効果を感じやすいのが特徴です。
レーザー機器は10億分の1秒にあたるナノ秒でレーザーを照射する「QスイッチYAGレーザー」、YAGレーザーよりもさらに短い1兆分の1秒にあたるピコ秒でレーザーを照射する「ピコレーザー」が用いられるのが一般的です。大きなシミや濃いシミにはQスイッチヤグレーザーが、薄いシミにはピコレーザーが向いているとされています。
レーザー治療は一度でも効果を感じやすいのが特徴です。ただし、施術後の赤みやかさぶたが取れて、正常な肌の状態に戻るまで7日~10日程度必要になるため、人と対面するスケジュールを調整して施術日を選んだほうが良いでしょう。
施術中にピリッとした痛みを感じることがあるため、麻酔をすすめられることがあります。また、レーザー治療後は赤みが生じることもあります。一般的には短いパルス幅のピコレーザーのほうが、YAGレーザーにより肌に与える熱ダメージは低いとされています。
QスイッチYAGレーザーは、シミの深さなどにより532nmと1064nmの2つの波長設定を使い分けることのできるレーザー機器です。レーザーの照射時間を短く、高いエネルギーでピンポイントに照射できるのが特徴で、1回の施術であってもシミを目立たせなくする効果が期待できます。
シミや黒子などの黒い色素だけでなく、入れ墨などにも対応可能です。治療中は、パチパチとゴムで弾かれているような痛みを感じることがあります。
YAGレーザーは熱エネルギーで色素を破壊しますが、ピコレーザーは衝撃波で色素を破壊します。「ピコ秒(1兆分の1秒)」という短い時間でレーザーを照射することからピコレーザーと呼ばれています。衝撃波でメラニン色素を破壊するため、肌への負担が抑えられるのが特徴です。
ピコレーザーには、「ピコトーニング」「ピコフラクショナル」「ピコスポット」という3つの照射モードがあり、照射する範囲やシミの深さによって照射モードを使い分けます。
CO2レーザーは、脂漏性角化症などの盛り上がったシミや黒子、いぼの除去に適したレーザー機器です。皮膚の中の水分とともに細胞組織を蒸発させる際に生ずる熱エネルギーでシミを除去します。
CO2レーザーの蒸散は、メラニンが含まれる皮膚表面組織までにとどめるため、皮膚患部を切除する手術と比べると治癒が早くて傷が残りにくいのが特徴です。施術する際は、局部麻酔を使用するのが一般的です。
肝斑の治療に適しているのがレーザート―ニングです。肝斑は刺激によって悪化する危険性があります。そのため強い照射ではなく、低めの出力を広範囲に数回に分けて照射してメラニン色素だけを徐々に破壊します。
一度の治療はマイルドになるために、治療期間は一般的なレーザー治療よりも長くなりますが、ダウンタイムはほぼなく肝斑の悪化を防ぐことができます。また、くすみや毛穴の開きなどの肌全体の活性化も期待できます。
エレクトロポレーションとイオン導入は、どちらも電気の力で有効成分を皮膚に浸透させる治療法です。しかし、この2つには「浸透できる深さ」と「浸透できる成分の種類」と「量」が異なります。
成分をイオン化させるイオン導入よりも、エレクトロポレーションのほうが電気の力で細胞間に「隙間」を作るため、大きな分子成分を皮膚の深部へ送り込めます。そのため、有効成分の選択肢がより多くなるのが特徴です。
例えばシミやくすみ、肌の活性化などに対して、分子の大きな「ヒアルロン酸」も使えることになります。「トラネキサム酸」や「アスコルビン酸Na」もメラニン生成を抑制するため、シミができにくくなる効果が期待できます。
エレクトロポレーションとイオン導入の施術時間は、1回あたり30分程度です。施術後は1~2週間で実感できることが多いようですが、効果の持続期間は1ヶ月程度なので継続して治療を受けることで肌の質感変化が目指せます。ダウンタイムはほぼありません。
エレクトロポレーションとイオン導入は、特殊な電流を皮膚表面から流すためにピリピリとした刺激を感じる人もいるようです。基本的に副作用はありませんが、まれに導入する成分と相性が合わない人が赤みやかゆみなどを生じる場合があります。
ピーリングは、加齢やストレスなどによってターンオーバー(新陳代謝)が乱れ、皮膚の奥にメラニン色素が沈着しているシミに対して提案される治療法です。
「サリチル酸マクロゴール」などの有効成分によるピーリングで古くなった角質を取り除くと、細胞が活性化してターンオーバーが正常に戻ってきます。定期的にピーリングを続けることで、健康的で透明感のある肌への改善を目指せる治療法です。
シミに対するピーリング治療は緩やかな方法です。肌の奥にあるメラニン色素はターンオーバーを繰り返すことで徐々に薄くなるため、4ヶ月から半年ほどの継続的治療が必要です。
また、ダウンタイムはほぼありませんが、施術後は肌が敏感になっているためメイクアップは半日ほど待つように指示されるでしょう。
もともと敏感肌の人やアレルギー体質の人、アスピリン喘息の人などは使用できないことがあります。また通常の肌質の人でも施術後赤みやかゆみを感じる場合があります。
紫外線だけでなくホルモンバランスがくずれて生じたくすみやシミ(肝斑)の場合、外用薬や内服薬による治療を提案されます。また、レーザーやピーリングなどの治療に抵抗がある人に対しても、すすめられる治療法です。
外用薬としては「ハイドロキノン」や「トレチノイン」、内服薬では「トラネキサム酸」や「ビタミンC(シナール)」「ビタミンE」「Lシステイン(ハイチオール)」など、シミの症状によって処方されます。
内服薬や外用薬で完璧にシミをとるのは難しいとされていますが、3ヶ月ほど治療を継続することでメイクで隠せるほどシミが薄くなる可能性が期待できます。ダウンタイムはとくにありません。
ハイドロキノンは、紫外線の影響を受けやすいため日焼け止めをこまめに塗るなどの配慮が必要です。トレチノインは皮膚の代謝を早めるため、塗った部分が数日後から赤くなって、角質がポロポロ剥がれる際にヒリヒリ感を伴うこともあります。
切除術は、脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)という皮膚の老化現象によって生じる褐色や黒色の良性腫瘍に用いられる治療法です。やや盛り上がっているのが特徴で、痛みやかゆみななどを感じないケースがほとんどです。
切除術は局所麻酔を行って切除をし、形成外科用糸で縫合するまで大抵5分~15分程度で終わります。盛り上がりの無い脂漏性角化症は、「シミ」や「老人性色素斑」とも呼びますが、皮膚がんとの区別が必要なため医師の診断を受けることが大切です。
切除術の時間は10分程度で日帰り手術となりますが、手術後1日間ガーゼによる圧迫が必要です。抜糸は数日から1週間後となります。
切除した後は、しばらく赤みを伴った跡が残ります。しかし、時間の経過と共にメイクで隠せるほどに目立たなくなることがほとんどです。テープ固定治療やスポンジ圧迫治療を行えば、きれいに仕上がる可能性が高まります。
冷凍凝固治療は、ウイルス性のイボ治療や脂漏性角化症(老人イボ)、ホクロ、シミなどに対し、病変組織を凍結して細胞を壊死させて除去することを目的にした治療法です。とくに他の部位に細胞が拡散する恐れのあるウイルス性イボに対して適切とされています。
冷凍凝固治療は、一般的には-196℃の液体窒素を使用するクリニックが多いですが、凍結治療に特化した医療機器(クライオプローブなど)で治療にあたるクリニックもあります。
医師による1回当りの施術時間は1分もかからないほど短いですが、その場でイボが取れるわけではなく1週間~10日ほど経過してから患部が脱落します。イボやシミの状態や数によっては、数回にわたり治療を継続する必要があります。
液体窒素による治療は、病変の大きさや厚さに応じての塗布量と塗布時間の調節が難しいことがあります。不安な場合は、凍結治療に特化した治療機器を導入しているクリニックでの診断をおすすめします。
また、冷凍凝固治療後に、水ぶくれや血豆、痛み、日焼けのような茶色味が起こることがありますが、皮膚がダメージを受けて反応を起こしている証でもあります。触らないようにしましょう。
肌の美しさを追求するためや、見た目のコンプレックスを解消するためのシミ取りは保険適用にはならず自由診療となります。例えば、一般的なシミ(老人性色素斑)やそばかす、肝斑などが挙げられます。
その一方で、「異所性蒙古斑」や「太田母斑」のような生まれつきのものや、成長とともに現れてくるアザ、交通事故などの怪我によって色素が定着する「外傷性色素沈着」など、医師の診断で皮膚疾患とされるものは保険適用の対象です。
保険が適用される治療法は限られています。その治療法に納得できない場合は、美容外科で自由診療として治療受けることになります。
自分ではシミだと思っていたものが、実は皮膚疾患であるケースもあるので、一度は皮膚科で診察してもらうことがおすすめです。
シミ治療を1回で完了させられるか否かは、シミの種類や状態、大きさ、肌質などにより異なるため明確な回答はできません。まずは、医師の診察を受けてください。
例えば年齢を重ねるほどに浮き上がる一般的なシミ(老人性色素斑)であれば、QスイッチレーザーやCO2レーザーなどの施術1回で効果を感じられるケースもあります。しかし、これらのレーザー施術であっても、かさぶたが取れてその後肌のターンオーバーを繰り返して数か月後に実感できる処置です。
肌が敏感な人や肝斑によるシミであれば、時間をかけて少しずつ除去することが望ましいです。いずれにしても、自己判断できることではありません。まず医師に相談して幾つかの提案を受けてみましょう。
シミの治療の後のスキンケアやメイクの不可は、治療した内容によって変わります。レーザー治療であっても保護テープなどが必要のないものであれば、施術直後からでもメイクできる場合もあります。
レーザーや光治療、ピーリングなどの治療後は、肌はとても敏感な状態になっていてバリア機能も低下しています。患部に刺激を与えないよう、摩擦や乾燥、紫外線に気を付けなくてはなりません。保湿クリームの塗付や紫外線対策などのアフターケアは不可欠です。
メイクができるような施術であっても、肌に優しいタイプを使用するようにしましょう。どのような化粧品アイテムが適しているかは、クリニックのアドバイスや指示に従ってください。
シミ取りのレーザー治療を選択した人の中には、施術中にゴムで弾かれるような痛みを感じる人がいます。これは、レーザーが照射するときに発生する熱によるものです。
痛みの感じかたは人それぞれで、初めの数回はビックリするものの耐えられないほどではないため慣れてしまう人もいれば、治療が終わるまで痛みを感じ続ける人もいます。“痛み”に弱いと自覚している場合は、表面麻酔で緩和することも可能です。
痛みが苦手な人は、レーザー治療よりも刺激が弱い光治療を選んでも良いかもしれません。
レーザー治療でのダウンタイムは、個人差がありますが通常7日~14日程度と言われています。ダウンタイムの症状は、ヒリヒリとした痛みや赤みで、シミがあった場所にかさぶたができることがあります。患部への刺激を避けるために、施術後は1週間~10日間は保護テープを貼って過ごします。かさぶたは無理に剥がさず、必ず自然に取れるのを待ちましょう。
レーザー治療の副作用としては、ダウンタイムの症状が長引く・炎症後しばらくの間色素沈着するなどが挙げられます。また、色素細胞がダメージを受けて正常に働かなくなる「白抜け」が起こることも稀にあるため、リスクを知ったうえで治療を受けることが大切です。
シミを治療した後に再発することはあります。
例えば、レーザー治療でシミの原因であるメラニンを取ったとしても、異常角化細胞がまだ残っていたら少しずつメラニンがまた蓄積してシミとなって表れます。
他にも、治療後にスキンケアを怠っている場合も再発する可能性が高いといえます。例えば紫外線に対する防御を怠っていたり、間違ったスキンケアを継続している場合などが挙げられます。また、睡眠時間が足りていなかったり、食生活の乱れなどの生活習慣も肌の状態に悪影響を及ぼします。
妊娠中は、ホルモンバランスが崩れてシミができやすくなると言われています。これを「妊娠性肝斑」と呼びます。
妊娠性肝斑は口の周りや頬骨、おでこといった顔に出やすいため、妊婦さんは気になると思います。しかし、一般的には出産後にホルモンのバランスが整うと、徐々に薄くなってくることがほとんどです。妊娠中に生じたシミは一過性のものと捉え、あまり神経質にならないほうがいいかもしれません。
妊婦さんに対するシミ治療の対応は、クリニックによって異なります。妊婦さんの施術を受け入れているクリニックもあれば、お断りしているクリニックもあるため、対応についてはクリニックへ直接お問い合わせください。
シミ取りレーザー治療後、患部が黒っぽくなったり、赤く腫れることがあります。一見シミが濃く残ったように見えて心配する方もいますが、これは「炎症後色素沈着」という状態であることがほとんどです。
炎症後色素沈着とは、外傷や熱傷などのダメージを受けた時に強い炎症が起こり、一時的に色素細胞が活性化されて色素沈着を起こすものです。レーザー治療によって強く反応した際に起こる一時的な症状のため、施術から3カ月~6カ月ほどかけて少しずつ薄くなっていくのが一般的。
また、頬や目尻の下に左右対称に現れる「肝斑」に、強い出力のレーザーをあててしまうと症状が悪化する可能性があります。そういったことにならないよう、正確な診断をしてくれるクリニックを選ぶことが大切です。ちなみに、肝斑の治療には微弱なパワー調節ができるレーザート―ニングか、内服薬で治療します。
肝斑は、頬骨の辺りや口の周辺、鼻の下に左右対称で同じ大きさで現れるのが特徴です。女性ホルモンの影響で現れるため、ホルモンバランスが崩れやすくなる30代後半~50代の女性に多くみられます。
一般的なシミ(老人性色素斑)は輪郭がくっきりしているのに対して、肝斑はぼんやりと境がはっきりしない形で現れます。シミは主に紫外線が原因で生じますが、シミと肝斑が一緒にできることもあるため、専門医にきちんと診察してもらうことが大切です。
シミになる主な原因は紫外線ですが、摩擦によるダメージの蓄積もメラノサイトを刺激してシミを作りやすくさせます。
摩擦による肌へのダメージを避けるためにも、クレンジングやスキンケアのときやメイクをする時にパフやブラシで強くこすったりすることは避けてください。自己流のフェイスマッサージなども気を付ける必要があります。あまり力を入れず、触れるようにメイクやクレンジングができる方法を採用してください。
体中に張り巡らされている血管は、肌に栄養を運ぶだけでなく、メラニンなどの老廃物を排出する働きを担っています。運動不足になると血液の循環が滞りやすくなるため、肌に必要な栄養素が運ばれにくくなり、メラニン色素を含む老廃物の排出も滞ってしまいます。適度な運動をして全身の代謝を活性化させるよう心がけましょう。
運動不足以外にも、睡眠不足や飲酒や喫煙など生活習慣が乱れはターンオーバーも乱れにつながるため気を付けてください。
肌のために身体の中からケアすることも大切です。日頃からシミ対策に良いとされる栄養素を積極的に摂取するようにしましょう。
※参照元:エスエス製薬HP(https://www.ssp.co.jp/hythiol/troublenavi/shimi/countermeasure.html)
※参照元:KOSE公式HP(https://www.kose.co.jp/kose/aging_other/other24.html)
シミはメラニン色素が排出されず、肌に蓄積されて沈着することが原因とされています。一般的には、30代の半ばから新陳代謝が遅れ気味になり、気になるシミが現れ始めますが、20代や30代前半でシミができるという方は、シミができやすい体質であったり生活環境にいるのかもしれません。
こちらでは、シミができるプロセスやシミができやすい人の特徴、シミができるのを促しているかもしれない行為などを紹介していきます。紹介する内容に心当たりのある方は、生活習慣や紫外線対策に気を配りましょう。
シミが気になってくる年代は、一般的に30代~40代が多いと言われています。それは、外的刺激によって生成されたメラニン色素が排出されにくくなるのがこの年代からのためです。
紫外線対策を長年してこなかった方や、外に出ることが多く紫外線を大量に浴びる方、生活習慣が乱れている方などは、さらに早くシミが現れることもあります。こちらでは、シミが現れやすい年代や年齢別のシミの種類などについてまとめています。
感染症や紫外線対策でマスクを常に着用している方も多いかと思いますが、適切に着用しないとマスクがシミを作る要因になってしまうことがあります。例えばマスクと接触することが多い頬や鼻骨の部位、ゴムが当たりやすい頬骨部分などです。
こちらの記事では、なぜマスクがシミを作る原因になってしまうのか?マスクによって生じやすいシミの種類やシミを作りにくいマスクや使い方などについて解説していきます。
紫外線の量は夏より冬の方が少なくなると知られていますが、それでも紫外線対策は必要です。また、冬は空気が乾燥しているために、肌のコンディションが悪くなって肌のバリア機能の低下やターンオーバーの滞りによってシミが現れやすいコンディションを作ってしまうという理由もあります。
こちらでは、なぜ冬季にシミが現れやすくなるのか、シミ対策に必要なケアなどについて紹介していきます。